ともだちや絵本美術館

「大牟田の絵本づくり」ワークショップ vol.2

大牟田地動物園の中にある「ともだちや絵本美術館」では、毎年一冊動物や地域の歴史にちなんだ絵本を、地域のこどもたちと一緒につくっています。2022年10月の開館1周年記念にあわせて、大牟田中央小学校で2回にわたって「大牟田の絵本づくり」を行いました。

1回めのワークショップでは、ランダムに重ねられた「物語カード」をめくながら、偶然でてきた絵から浮かぶイメージを元に、５〜６人で順番に起承転結の物語をつなげてゆきます。臨機応変な発想力や、友達の発想を受けめる共感力、物語を帰結させる国語力が身につく、楽しいプログラムです。

また「物語カード」には、大牟田の歴史や民話にちなんだ素材がたくさん盛り込まれています。地域文化を学びながら、さらに自分たちで新しい物語を生み出せる、地域への愛着を深める楽しいプログラムでもあります。

2回目のワークショップでは、1回目に作られた中から選ばれた一つの物語のために、みんなで挿絵を作りました。様々なテクスチャーの生地を使って、台紙の上に切り絵で絵を完成させる共同作業です。それぞれのシーンに合わせて、主人公の表情を工夫したり、背景の建物を細かく装飾したり、夜空の星をキラキラ表現したり、創意工夫に溢れた挿絵が完成しました。

できあがった絵本は印刷製本され、こどもたちに配られ、「ともだちや絵本美術館」にも納められました。こどもたち一人一人が、地域の物語を生み出す当事者として、そしてその土地に生きる大切な主人公として、自覚し自信を持ちながら、これからも大牟田の担い手として立派に育ってもらえたらと思います。

2022年

参加者：大牟田中央小学校５年生の皆さん

プロデューサー：岡大輔

総合ディレクター：遠藤幹子

デザイナー：計盛政利

iPhone撮影・編集：神保慶政（映画監督）

協力：大牟田中央小学校、大牟田市動物園、大牟田市観光おもてなし課、大牟田市教育委員会

主催：大牟田市ともだちや絵本美術館