ザンビアにいってきました

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08年の4月に、財団法人ジョイセフ(家族計画国際協力財団)のプロジェクトに同行するかたちで、アフリカのザンビアに行ってきました。
もともとは、クラブキングのエイズデーの企画で、Podcastというラジオ配信番組でアフリカのエイズの実態の対談をしたのがきっかけです。お施主さんでもある嶺川貴子さんとご一緒しました。
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そのとき聞いたのは、HIV陽性であるにもかかわらず、一人で子どもを育てているガーナやザンビアのお母さんたちの話。(だいたい外で遊んできた旦那から感染し、旦那は逃げちゃったか、あるいは亡くなった..という感じです)
 
結構悲惨なオーラなのかしら..と予想していたのに、インタビュー映像を見ると、みんなとっても活き活きと、堂々としていて、前向きで素敵なアネゴって感じ、びっくりしました。先進国で子育てノイローゼになっているお母さんたちも、「あんたしっかりしなさいよ!」ってカツ入れられそうな勢いです。それで、とても興味がわき、「アフリカに行ってみたい!彼女たちとお友達になってみたい!」と言ってたところ、4月に「行きませんか?」というお話が。
そんないきさつで、
行ってまいりました、ザンビア。
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訪問したのは首都ルサカからプロペラ機で1時間ほどの町ンドラ。
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さらに車で走った農村マサエティ地区。みんな1〜2時間歩いて学校や仕事に通います。
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農家の建物の壁のレンガはそこにある土で焼き、屋根はそのへんのブッシュで刈った草から作ります。色もにおいもすべてが風景と調和していて、とっても美しいです。母屋、台所、お風呂、お手洗い、それぞれ別の小屋が建っています。
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子だくさんのお母さんは大忙しです。庭にかぼちゃやお芋の畑があり、子どももいっしょに水やりをします。大きな木の下にはベンチがあって、とても気持いい!
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今日は乳幼児の健康診断の日。村の大きな木の下に人がいっぱい集まります。
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赤ちゃんを体にくくりつけ、1時間も2時間も歩いてやってきます。でもみんなとても元気。カラフルで、スタイルもよくて、若々しいお母さんばかり。
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気にはかりを吊るして体重を測ります。赤ちゃんが泣き叫んでも、みんなドっと笑って楽しい雰囲気に。わいわいアットホームなのがうらやましいです。
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何よりも笑顔がすてき!
東京のど真ん中で子育てする私には、まるで、キラキラした天国のように思えました。
ただ、
ザンビアでは、大人の5人に1人がHIV陽性..という大変な状況だそう。日本の新聞でも目にされた人はいるかと思います。
なかなか状況が改善されないのは、薬やお金はいろんな国やユニセフのような財団から送られているのだけど、それを人々に配ったり教育したり、浸透させるしくみが育ってないので、なかなか改善されないとのこと。
ハコモノ建築をいくら作っても、オペレーションの体制ができてないと地域には恩恵あらず、というのと似ているなと思いました。
ボーン!という大きなお金や力だけでは、世の中は変わってゆかないんです。
一つ一つの、小さな意志や徒労の積み重ねが大事なんだなあ..と実感します。
(最近はオバマさんの当選で、そういう力のダイナミズムが一般的にイメージされやすくなってきた気がしますが)
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彼女(右)はエスピナさん、陽性の女性です。お友達になりました。元学校の先生で、旦那さんは亡くなり一人で子どもを育てています。彼女のようにテストを受けてカミングアウトすることがまず最初のハードルだそうです。それでお医者さんに通って、お薬をきちんと飲んで(無料で配られる)、栄養をしっかりとれば、普段の生活だってできるんです。

なんでカミングアウトできたの?って聞いたら、彼女は
 I want to live positively.
 ちゃんと生きていられる姿を見せれば、みんなも真似してくれると思うから。
と答えました。もし私が同じ立場になったら、そんなふうに言えるかなあ。強い女性だな、素敵だな、と思いました。
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エイズによる被害を減らすために、保健ボランディアが自転車に乗って農村の奥地まで行き、正しいお薬や保健の知識を一軒一軒を回って広めています。この自転車は、日本で乗り捨てられたものをジョイセフと自治体と企業の協力で送っているものだそうです。車のない農村では、緊急の病人がでたときは救急車にもなるそう。捨てられたママチャリも、人の命を救う大事な道具になるんです。
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もう一つ大事なのは、ボランティアの人たちが来ているTシャツです。胸に「SAVE MOTHERHOOD」とプリントしてあります。助産婦や若者のボランティアも着ています。こういった地道な責務を続けるみんなにとって、自分たちをモチベートさせる「制服」のようなもの。自分の生活もあるし、なかなか続けるのはしんどいなあと思うとき、このTシャツを着ると「がんばるぞ」と奮い立たせられるそう。今この村々に必要なのはTシャツがなの!、と現地の保健局の人が力説していました。
Tシャツ一枚が、そんな大きな力を持っているのって..すごいかも!
私は建築家だから、そういう小さなものの力で大きな変化を起こせそうなデザインのしくみにとても興味がわきました。たとえば、もしクリニックの建物をなにかちょっと刷新して、それが「行ってみたいな」と思わせる力をもって、みんなが診察を受けにくるようになって、お薬をもらえるようになって、その地域の死亡率が本当に下がったら..それはすごいな..と。
それで、去年の終わり頃から、少しずつですが、彼女たちにできることを考えはじめました。まずはHIV陽性のお母さんに生活の糧としてプレゼントするヤギ募金で、お手伝いできることを進めています。正直はじめてで手探りなので、うまくゆくか自信はありませんが..いろいろな方に企画を見せるととてもいい反応をいただくので、まずはやってみます。
3年後くらいには、建物をやってみたいなあ、、と思っています。
     ザンビアの詳しいレポートはこちら→ dic0122_0056-0057
   一色紗英さんとの対談はPoscastで配信中→ ピクチャ 4
国際協力とか社会貢献とかいうと、偽善的だったり、責任感じすぎ?..みたいなイメージがあるかもしれませんが、結局は「きもちよくて楽しい」からまたやりたいなと思うのだと思います。
なによりも、またアフリカに行きたいので...
本当にキラキラと素敵なところでした!

太陽と青空の国。
いつまでも、わたしの天国でいてほしいです。
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